2006.07.04

楽譜

引越しは明日。普通の引越しは前日は引越し前の部屋で荷物に囲まれて過ごすものだが、私が今居るのは引越し後の実家。妙に落ち着かない。

今回の引越しを機に処分を決心できたもののひとつが、ブラスバンド、オーケストラ、アンサンブルで使ったパート譜。
これらは、当時の指揮者からの指示や仲間とディスカッションしたこと、気持ち悪くなるくらい何度も合わせてひとつひとつの和音の響きをチェックして知った自分の音程の癖、などなどを書き込んだ思い出のつまった品。また、いくつかのオケ、アンサンブルグループを渡り歩くと、やったことのある曲を再演することがよくあり、以前の書き込みが役に立ったものだ。
トロンボーンを吹かなくなって1年半、でもトロンボーンはやっぱり好きだし、これからもうまくなりたい。また大勢の人の中に入っていけるようになったら、元のオケに復帰するかも知れない。
それでも処分することにした。その理由は、すべてコピーしたもの、すなわち、著作権法違反したものばかりだからだ。
普通、バンドは、まず演奏する曲を決めてから、譜面を入手する。もちろん購入するが、入手困難な曲だった場合、予算不足の場合、さらには安くあげたい場合、他のバンドから借りてコピーする。ここで著作権法違反1回目。
そして、そのコピーはバンドの蔵書となり、メンバーにはそれをさらにコピーしたものが配られる。ここで著作権法違反2回目。
つまり、私の手元にある楽譜は、1回目は購入で違反をクリアしていたとしても、少なくとも1回(=上記の2回目)の違反をしたものなのだ。どうかすると、あちこちをたらい回しされ、3つくらいのバンドの蔵書印が押してあるのもある。
ここまで書いてきたことは、日本のアマチュアバンドでは常識となっている。学校の部活でも同じ。顧問の音楽教諭がコピーさせてたりする。
しかし、上記著作権法違反2回目については止むを得ない事情もあるのだ。原本は購入したと仮定して話しを進める。
本来ならその原本を各人に配るべき。しかし、アマチュアの1曲当たりの練習期間は長い。原本を配ってしまって、もし万が一紛失等してしまった場合、一般にパート譜のバラ売りはされていないから、もう1セット購入しなければならなくなる。
ならば、練習の都度配布・回収すればいい。しかし、市民バンドの練習は大抵週1回だから、いくら練習期間が長くても、公式練習日以外に個人練習しなければ間に合わない。学校のバンドならその都度配布・回収できそうだが、運動部のようなマネージャーがいないのが普通だから、配布・回収・管理はプレイヤーでもある係の生徒の担当となる。これではその生徒は楽譜の整理に追われて練習出来なくなってしまう。
専用の練習場があり、専任のライブラリアンがいるプロならクリアしやすいこの問題。アマチュアのために著作権法や出版社の方でなんとかしてもらいたい。パソコンデータのように一部までバックアップコピーしていいとか、全パート譜のバラ売りを始めるとか。最初から蔵書をコピーで入手するのは論外として。
ちなみに、私が所属していたオケは原本を買う方針だった。各人に配られたのはコピー譜だったけど、出版社によっては弦楽器のみパート譜のバラ売りがされていて、希望者には原譜を手配していた。管打楽器のパート譜のバラ売りはなく、原譜を使える弦楽器の人がとてもうらやましかった。
私がこんなことを言うのも資格上著作権法の知識があって、オケでライブラリアンをやったことがあるから。大抵の人は日常的に著作権法違反をしていることすら気付いていない。

うーん、久しぶりに頭フル回転させて疲れたわ。不安も少しは紛れた。

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